ortofon JAPAN CO,LTD.

2M Black LVB 250

MMの最高傑作ついに登場。「楽聖」生誕250周年記念のプレミアムモデル

2020年に生誕250周年を迎えた大作曲家、ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。彼が人類の音楽史に与えた影響は計り知れず、その偉大さから我が国では「楽聖」とも称されています。このメモリアルイヤーを記念し、オルトフォンはかの楽聖の名を冠したプレミアムモデルのMMカートリッジ2M Black LVB 250を発表いたします。

2M Black LVB 250は、オルトフォンが誇るMMカートリッジ「2M」シリーズのフラッグシップである2M Blackをベースとしています。無垢ダイヤモンドのシバタ針に純銀メッキ高純度銅線のコイルを採用し、2Mシリーズのフラッグシップに相応しく極めて高い解像度と広いレンジを誇る、まさにHi-Fiを具現化したような存在。この2M Blackを超えるべく、LVB 250ではオルトフォン史上で初めてMM型のカンチレバーにボロンを採用、ダンパーゴムも新規に開発を行いました。これにより、ハイエンドMCカートリッジさながらのトランジェント特性(音の立ち上がり・立ち下がりの速さ)を得ています。そのサウンドは、MMカートリッジの音に抱いていた概念を覆すほどに速く、そして自然。もちろん、本機の得意分野はクラシック音楽のみにとどまりません。圧倒的な解像度、レンジとダイナミック感、そして音のスピードをもって作曲家や演奏者が現わさんとしていた音色をそのままに、ただ音楽だけをピックアップする。「楽聖」の名を冠するに相応しい究極のMMカートリッジの登場です。

●出力電圧(1kHz, 5cm/sec.):5mV ●チャンネルバランス (1kHz):1.0dB ●チャンネルセパレーション(1kHz):27dB ●チャンネルセパレーション(15kHz):15dB ●周波数特性(20Hz-20,000Hz):+2/-1dB ●トラッキングアビリティー(315Hz、適正針圧下):80μm ●水平コンプライアンス:22μm/mN ●スタイラスタイプ:Nude Shibata ●スタイラスチップ半径:r/R 6/50μm ●カンチレバー素材:ボロン ●適正針圧:1.6g ●トラッキング角度:20° ●内部インピーダンス:1.2kΩ ●内部インダクタンス:630mH ●推奨負荷インピーダンス:47kΩ ●推奨負荷容量値:150-300pF ●コイル線材:銀メッキ高純度銅線 ●自重:7.2g ●JAN:5705796080308
定価
¥118,000(税別)

Ⅰ. オルトフォンのMM初、妥協のないボロン・カンチレバー

カートリッジの設計やサウンドイメージの形成にあたり、カンチレバーの素材選定は製品のスペックや音色を左右する極めて重要なプロセスです。オルトフォンはこのことに早くから着目しており、一般的に用いられるアルミ系素材だけではなく音の伝導速度が極めて速いルビーやサファイア、ベリリウム、ボロン、果ては無垢単結晶のダイヤモンドも採用してアナログサウンドの極限を追求し続けてきました。2M Black LVB 250では、ダイヤモンドに次いで伝導速度が速いボロンを自社のMMカートリッジでは史上初、コスト度外視で採用。LVB 250のサウンドにはボロンという素材こそが相応しく、コスト面の問題があっても音に対して妥協することは考えられませんでした。

Ⅱ. 上級モデルで培われた独自のスタイラス固定技術

ボロン・カンチレバーに無垢ダイヤモンドのシバタ針を取り付ける際には、上級モデルのMC AnnaやMC Xpression、Cadenza Blackなどで培われたオルトフォンの独自技術が用いられています。通常、ボロンや宝石系などの硬質素材のカンチレバーにスタイラスチップを取り付ける際はカンチレバーの先端に穴を開けたりガイド溝を作成し、そこにスタイラスチップを入れて固定する方法が取られています。これに対し、オルトフォン製品のボロン・カンチレバーでは両端を極めて高精度な垂直平面(カンチレバーの棒状部分に対して)に仕上げ、その平面部に直接スタイラスチップを固定しています。これにより、スタイラスチップの固定角度の誤差が飛躍的に小さくなり、左右チャンネルバランスやトラッキング角度の高精度化に大きく寄与しています。

Ⅲ. 厳格に品質管理された専用開発のダンパーゴム

カンチレバーの素材変更に伴い、これまで2M Blackで用いられていたダンパーゴムの配合比、そして混合物のマテリアルが見直され、LVB専用として新規に開発されました。このダンパーゴムではマルチ・ウォール・カーボン・ナノチューブ(Multi Wall Carbon Nano Tubes、MWCNT)と呼ばれるナノメートル単位の超微小な炭素微粒子(カーボンナノフィラー)を新たに混合させることで、カンチレバーの動きやすさとゴムのダンピング性能のそれぞれが最良となるよう配慮されています。
ダンパーゴムはカートリッジの振動系であるカンチレバーや発電コイルを支えている極めて重要なパーツであり、その良し悪しはカートリッジの音色や寿命に大きな影響を与えます。このため、オルトフォンは自社で生産しているカートリッジのダンパーゴムを極めて厳格な品質管理の下に100%内製しており、使用先カートリッジの用途、設計上のコンプライアンス値、カンチレバーの素材、また各機種のサウンドイメージに対して最適なダンパーゴムをそれぞれ生産しています。ダンパーゴムの製造にあたっては様々なゴム素材や、先述のMWCNTのような粘性調整用の混合物が使用されますが、その使用素材や配合比、工程は文字通りの企業秘密です。また、それ自体も新素材の採用や新機種の開発によって得られた知見が反映されることなどで今回のように度々アップデートされており、今なお進化の最前線にあります。

21世紀になってなお、アナログカートリッジには未知の可能性があり、さらなる進化の予感が存在し続ける。我々はLVB 250の開発をもってこれを改めて痛感し、これを喜びつつ更なる新製品開発への意欲を高めました。MMファンの方にはもちろん、MCカートリッジのユーザー様にも自信を持ってお勧めしたいオルトフォンMMカートリッジの最高傑作です。


※2M Black LVB 250はMM型カートリッジにつき、ボディに付けられたStylus(針先ユニット)部分をユーザー様ご自身で交換することができます。また、本機の原型機となった2M Blackとの間にボディの互換性があるため、既に2M BlackもしくはBronzeをご使用頂いている場合はStylusの交換を行うことで簡単にアップグレードすることが可能です。