ortofon JAPAN CO,LTD.

NEWS

ニュース

2018.02.05
Information

NEW CONCORDE MKⅡ UNIVERSAL × DJ IZOH

NEW CONCORDE MKⅡ UNIVERSALをDJがテストプレイ!

~DJ IZOH INTERVIEW & IMPRESSION 「CONCORDE SCRATCH 編」~


●DJ IZOH プロフィール

オルトフォンのヘビーユーザーで、2012年DMC WORLD CHAMPION

◎ コンコルドが一新しました。最初の印象はどうですか?

まず音質ですね。デザインもさることながら、びっくりするぐらい変わってて。音圧がぜんぜん違います。新しいスクラッチを聴いてからピンク(旧スクラッチ)を試したら、余計違いがわかる。


◎ 使用感はいかがですか?

まず針を持つところですね。フィンガーが太くなって持ちやすくなったところ。しかも取り外しができて、交換できるようになったのは嬉しいです。コンコルド使ったことある人じゃないとわからないと思いますが、これはユーザーとしてかなり大きいですね。マニアックですけど。ここが現場で折れちゃった時があって、針の本体を持ってプレイするという危険な行為をしたことがあります(笑)

◎ 針の飛びづらさはいかがですか?

スクラッチにおいてはかなり問題なくやれました。激しいプレイになってくるとベストな針圧、手付き、力具合で見えてくるので、もう少し調整すれば完璧ですね。


◎ 新機能について、針先のクリック機能はいかがですか?

これもいいですね。以前のものでしたらハマり具合がものによってマチマチで。ちょっと激しいプレイすると段々ずれてきちゃったりってことがありましたが、この新機能でなくなりました。素晴らしい機能です。


◎ 針のサイズ感はいかがですか?またスクラッチがピンクから白黒にリニューアルしました。

針が若干重くなって一回り大きくなった分、持ちやすくて扱いやすくなったのがいいですね。色は今までピンクを違和感なく使っていましたが、シンプルなピンク一色が白黒にフルモデルチェンジして、Q-BERTモデルにちょっと近い色になりましたね。

◎ DJ以外での使い道は?

そうですね。録音であったり、アナログからサンプリングしたり。ここはかなり音質重要なところですね。


◎ 他のコンコルドとかに変えたりします?

変えることもありますね。そこかなり意識するんで。ただスクラッチを録音するときは、使い慣れてるピンクを使ってました。今日新しいスクラッチを試したら音質もいいので、このままサンプリングにもいけますね。


◎ コンコルドは他にもいろいろな機種が出てましたが試されたことはありますか?例えばデジトラックなど。

一度試しましたが、やはりピンクのスクラッチがしっくりきて落ち着きました。

◎ オルトフォンとの出会いなど、またマイファーストコンコルドとのストーリーなど聞かせて下さい。

確か2004年からピンクのスクラッチを使い始めました。2005年に出場したDMCのメインスポンサーがオルトフォンで、その時にコンコルドを使って世界3位までいったんですよ。それからオルトフォンの方と仲良くさせて頂きました。そのころのDMCは確か1万ユーロとか賞金が出てたんですよね(笑)。でも3位は商品だけです。機材物品的な。そのころDJ KENTARO以降の優勝者がなかなか出ないなってところで、誰が次に日本人で獲るんだって時期でしたね。そこからずっとコンコルドを使い続けて、途中からデジタルに移行したんです。


◎ 2010までがアナログでしたよね。

2011年からデジタル解禁です。2010年まで普段もアナログでプレイしてて、他のメーカーの針と違ってハイが綺麗に出てて自分のルーティンがオルトフォンだとハイを意識した組み方になるんですよ。ローが強く出てるタイプの針を使う人は大抵無骨なオールドスクールの低音で勝負するみたいな。そのオールドスクールヒップホップは低音の「もこもこ感」がすごく良かったんです。デジタルになったりして新しいヒップホップとか例えばサウスのヒップホップとかは、ローもさることながらハイが綺麗に出てくれた方がかっこいいんです。だから結局オルトフォンを使い続けてましたね。そういった意味で自分のプレイスタイルにも音質は影響を与えたと思います。

◎ オルトフォンは今年創立100周年を迎えます。是非メッセージを頂けると幸いです。

一度オルトフォンジャパンの本社に行ったことがあって、「レコード針を作り続けてすごい年月が経ってるんですよ」と社長からお話いただいて、「DJの方々のおかげで作り続けております」と。こちらも本当にありがとうございますとお話させて頂きました。100年て本当にすごいですね。やはりDJの役割って、今は針を使わなくなってきましたが我々が使い続けるからレコードも針も残るし、これらはターンテーブリストの命なんで。針、ターンテーブル、レコードのどれ一個かけても成立しないし、本当に大事です。100年も続いて大変ありがたいですが、1000年ぐらいは自分の子孫の子孫の子孫まで引き継いでいきたいので、ぜひオルトフォンもずっと頑張ってほしいですね。


◎ これからの展望をお聞かせください。

ツアーが忙しいので合間合間でトラックをやっていくのと、ショーケースに力を入れたいですね。最近はクラブプレイが中心だったので。思いっきりターンテーブリズムな感じで。


◎ このタイミングでニューギアが登場したということで楽しみな展開になりそうですね。

そうですね。ちょっとアナログでプレイしたくなりましたね。ルーティン作ってやるという目標が今できました(笑)。さっきの音聞いて。これはアナログで作んないとダメだなとすぐ思ったんで(笑)。 Abema Mixでアナログだけでやってる人がいるんですよ。7インチとか古いのもプレイしたりで。ちょっと自分もチャレンジしたいなと思ってます。


Interview & Written by TETSUJI TANAKA

撮影協力 by block.fm Studio 

NEW CONCORDE SCRATCH 

NEW CONCORDE MKⅡ UNIVERSAL SERIES スペシャルサイト