NEW CONCORDE MKⅡ UNIVERSALをDJがテストプレイ!
~DJ KENTARO INTERVIEW & IMPRESSION 「CONCORDE SCRATCH / DIGITAL編」~
●DJ KENTARO プロフィール
自身のコンコルドモデルを持つ、オルトフォンユーザーを代表する日本人初のDMC WORLD CHAMPION(2002)
◎ コンコルドシリーズが一新しました。最初の印象はどうですか?
そうですね。まず最初に気付いたのは、サイズが一回り大きくなったところ。あと根元の部分ですよね。パチッとフィンガーの取り外しが可能になった部分。ここにはびっくりしました(笑)。それと、ここの金属と本体の付け根の部分もズレたり外れたりするんですが、その部分も向上してますね。
◎ 使い心地は?
持ち手の部分も平べったく太くなっているので持ちやすく、使い勝手も向上させてますね。後ろのグリップもザラっとしていて滑らない感じとかも良いですし、一回り大きくなった分安定感も増してます。
◎ 出音や音質はいかがでした?
出音はバイナルのダイナミクスな高音や中低域がしっかり発揮されているのと、やっぱりボリュームが上がりましたね。
◎ 新機能について、針先のクリック機能はいかがですか?
針先の部分がカチッとハマるクリック、いいですね。プレイ中に針がズレて音が出なかったりしたことがあったので、これかなり重要ですね。
◎ 一回り大きくなった分、安定感があるので針の飛びづらさは解消されたと思いますが。
前から僕が使ってる「DJ KENTARO コンコルドモデル」とフェーダーで交互に聞き比べました。音量が大きくなってますし、音質も綺麗に出ているし、グローアップしてて素晴らしく良いですね。サイズ感もやっぱり大きい方が持ちやすいし、多少重い方が置くときに操作しやすいし。デザインもオシャレで、スクラッチがピンクから白に変わったのも一新した感じ。全体的に良いですね。
◎ オルトフォンとの出会いや、マイファーストコンコルドとのストーリーなど聞かせて下さい。
2001年に初めてDMCのワールド大会に出て、そのときは両方別の針を使ってましたね。片方がピカリングでそのときの持ちやすさやニードルドロップがしやすかったってのもあって。コンコルドは最初ピンクを使わせてもらってました。
◎ 完全にオルトフォンに移行したのはいつですか?
それは優勝したあとですね。優勝してデンマークの本社の方とDJ KENTAROモデル作ってくれることになって、それから今日まで使い続けてるんですよ。
◎ 自分の冠モデルができるってすごいことですよね。
「Q-BERTモデル」はありましたけど、自分のモデルができるのは嬉しいですよね。しかも結構こだわって2年くらいかけて調査して、イコライザーを微妙に調整したり中低域を少しづづいじったりしながら、かなり音質にこだわったんです。ちょっとQ-BERTモデルを参考にしたんですが、あれは音圧がめちゃめちゃデカいんですよ。こっちのほうは音質重視で音圧も丁度いい感じで作りましたが、これもそろそろ古くなってきたんで、ちょうどこのタイミングで一新されたというか。
◎ 使い分けできますよね。今後いろんなシーンで使っていただけたらと。
そうですね。アナログでやるときとデジタルでやるときの違いとか、試してみたいですね。
◎ オルトフォンは今年創立100周年を迎えます。是非メッセージを頂けると幸いです。
100周年ですか!おめでとうございます。コンコルドは2001年から使わせてもらってます、これからもよろしくお願いします。
◎ これからの展望をお聞かせください。
2007年に1stアルバム「ENTER」、2012年に2ndアルバム「CONTRAST」をリリースしましたが、現在3rdアルバムを製作中です。
◎ 楽しみにしてます。本日はありがとうございました。
Interview & Written by TETSUJI TANAKA
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