ortofon JAPAN CO,LTD.

アナログ入門ガイド
<カートリッジ編>

カートリッジの構造と使い方

カートリッジはレコードの音溝から拾った振動を電気信号に変換するもので、様々な素材や形状が存在し、
それによって音質にも大きな差が生まれます。発電方式の違いによって主に「MM型」と「MC型」に分かれ、
オルトフォンはいずれの方式も幅広くラインナップしています。

カートリッジの種類

ダイヤモンドの針先(スタイラス)がレコードから拾った振動は、まずカンチレバーに伝わり、その後にマグネットまたはコイルが振動して電圧を生みます。ムービング・マグネット(MM)とムービング・コイル(MC)という名の通り、出力電圧を生むために動く部分の構造が異なります。

MM型 出力が高く、そのままアンプのフォノ入力に接続が可能。シンプルな構造で針先部分を自分で交換することができる。入門者でも扱いやすい。
MC型 構造が複雑かつ精度も高いので、高級なものが多い。レスポンスが良くレンジも広い。低出力のため昇圧トランスやヘッドアンプが必要。針交換はメーカー修理が必要。

※修理時は「針交換」と呼ばれる本体交換か、機種によってはデンマーク本社工場にて分解修理を実施。

カートリッジの構造

カートリッジはレコードの溝から音を拾う針(スタイラス)、その振動を伝えるカンチレバー、それを保持するダンパーで構成され、素材や機構によって音質が異なります。また、針先の形状にも丸針(Spherical)、楕円針(Elliptical)、ラインコンタクト針などが存在し、再生能力やトレース能力が変わります。

カートリッジの取り付けとリードワイヤー配線

カートリッジの背面には、ヘッドシェルのリードワイヤーと同じ4色の端子が備えられています。色を間違えないように挿しこみ、ネジでカートリッジとヘッドシェルを固定します。リードワイヤーはシェル側とカートリッジ側で太さが異なる場合がありますのでご注意ください。なお、SPU*やConcordeシリーズはヘッドシェル一体型につき、取付作業は必要ありません。 *SPU Royal N をのぞく

<カートリッジ 背面図>