二つのメッセージが込められた最新SPU、楕円針モデル
SPUは誕生以来、60年以上の長きにわたってレコードファンから愛され続けています。オルトフォンといえばSPU、これぞアナログサウンドの象徴であり、さらにはその王道とまでいわれてきました。またキャリアの長いオーディオファイルの間では現行のClassicシリーズ登場以前に生産されていた通称「オールド・SPU」への想いが今なお強く、若かりし頃に初めて聴いたSPUの音色に対する衝撃と憧憬が心をとらえて離さないとも伺います。
このオーディオファイルたちの追憶と、語り継がれてきた伝説から生まれたのがSPU #1（ナンバー・ワン）です。半世紀を超えて生産されているSPUシリーズには様々なモデルが存在し、それぞれが明確なコンセプトを持ってはいますが、かつての銘品のように年月を経た古酒のような味わいをもつモデルは存在しませんでした。
本シリーズはオールド・SPUのように深みのある音色の具現化と、オルトフォンの象徴であるそのサウンドをより多くの皆様に楽しんで頂くための実力派エントリーモデルとしての性格を両立させることを目指してコンセプトが練られています。その結果、自らの手で王道と謳われたサウンドをリバイバルさせることに成功しました。
初めてアナログの音色を味わう方に向けて、またSPUの名を知るベテランオーディオファイルにも向けての2つの意味を込めた「マイ・ファーストSPU」として、「MCの原器」Classicシリーズとは一味異なる、古き良き時代のサウンドを持ち味とする楕円針（E）と丸針（S）の2モデルを展開しています。再生レンジの広い楕円針（Eliptical）と、それに比べて中音域寄りの丸針（Spherical）はどちらも「マイ・ファーストSPU」に相応しい、歴史と伝統に裏付けられたサウンドを奏でます。
※写真や図版の色彩は、画面上の表示の関係で実際とは若干異なる場合がございます。また、規格・仕様・デザイン・価格の一部を予告なく変更することがありますのでご了承ください。
- 定価
- ￥88,000（税別）
チーフエンジニア / ライフ・ヨハンセン
原子核物理学の博士号取得、物理学修士課程。ドイツにおける博士研究員の資格を保持し、オーフス工科大学准教授を勤める。現在、アナログカートリッジに関する複数の特許を出願中。MC Windfeld以降の全てのカートリッジを設計。Ortofonの全ラインナップを監修するチーフエンジニアとして現代のOrtofonが理想とするサウンドを創り出している。
