ortofon JAPAN CO,LTD.

MC Anna Diamond

無垢単結晶ダイヤモンド・カンチレバーを使用したフラッグシップモデル。 新時代のオルトフォン・サウンドに不可欠な『Diamond』

オルトフォンの社名「Ortofon」は、ギリシア語の「orto」(正統な、真正な)と「fon」(音)を組み合わせて誕生した造語です。この「正統な音」を具現化すべく世界限定100個で発表されたThe MC Centuryは極めて高い評価を獲得、早くも新たな時代の伝説となりました。あれから1年を経た今、満を持して発表する新たなフラッグシップがMC Anna Diamondです。本機は今後のオルトフォンが理想とするサウンドを世に示すための極めて重要なモデルにつき、ダイヤモンド・カンチレバーの特性に合わせて内部を一新。MC AnnaをベースとしつつもCenturyの技術を全面的に取り入れ、100年先への指針として新たに生まれ変わった究極のMCカートリッジの誕生です。

●出力電圧(1kHz,5cm/sec.):0.2mV ●チャンネルバランス(1kHz):0.5dB ●チャンネルセパレーション(1kHz):25dB ●チャンネルセパレーション(15kHz):22dB ●周波数特性 (20Hz-20,000Hz):+/-1.5dB ●トラッキングアビリティー(315Hz、適正針圧下):80μm ●水平コンプライアンス:9μm/mN ●スタイラスタイプ:Special polished Nude Ortofon Replicant 100 ●スタイラスチップ半径:r/R 5/100μm ●カンチレバー素材:無垢単結晶ダイヤモンド ●適正針圧:2.4g ●トラッキング角度:23° ●内部インピーダンス:6Ω ●推奨負荷インピーダンス:10Ω以上 ●カートリッジボディー素材:SLMチタニウム ●自重:16g ●JAN:5705796235470
定価
¥1,080,000(税別)

昨年世界限定100個で発表された、オルトフォンの理念そのものと言っても過言ではないThe MC Centuryには、史上初となる無垢単結晶のダイヤモンド・カンチレバーを採用し、ハウジングや発電系についてもコスト・採算・生産性を度外視して最新かつ最高の技術を投入。目的はただひとつ、「正統な音」というモットーを世に示すため。創立100周年のアニバーサリー・モデルとして総力を挙げて開発されたThe MC Centuryによって、オルトフォンは新時代のMCカートリッジのスタイルを確立することに成功しました。また本機の開発・生産により、ダイヤモンド・カンチレバーを使用したカートリッジを量産するための貴重な知見を得られたことも、大きな収穫であったと言えるでしょう。これに先立ち、デンマークのオルトフォン本社は量産タイプのハイエンドモデルにおいてもこのダイヤモンド・カンチレバーの採用を実現するべく開発を進め、このたび満を持してMC Anna Diamondの発表に至りました。

Ⅰ.The MC Century譲りの無垢単結晶ダイヤモンド・カンチレバー

MC Anna Diamondは、その名の通り無垢単結晶のダイヤモンド・カンチレバーを採用しています。これを初めて使用したThe MC Centuryのサウンドは、日本国内はもとより世界各国で最高クラスの評価を獲得しました。しかし、この無垢単結晶ダイヤモンド・カンチレバーに心底惚れ込んだのは他ならぬ開発者本人のライフ・ヨハンセン博士でした。彼はCenturyでの成功を確信するとより一層精力的に本機の開発に没頭、コスト度外視の限定モデルが示した「正統な音」を忠実に再現した、新たなフラッグシップに相応しいサウンドのMC Anna Diamondを生み出しました。

Ⅱ. SLM成形のチタンハウジングとTPEボトムカバーによる複合防振

ダイヤモンドのエンブレムが刻印されたボディハウジングは、オルトフォンが得意とするSLM(セレクティブ・レーザー・メルティング)テクノロジーを用いて最高硬度のチタン粉末をソフトウェア制御されたマシンでレーザー焼結してゆく、三次元的な立体成型によって作成。高精度かつ軽量で、優美な曲線を描くボディに仕上がっています。このボディはそれ単体でも非常に優れた防振効果を発揮しますが、振動の周波数によっては異なる素材の併用が好ましい場合もあるため、TPE(サーモ・プラスティック・エラストマー)と呼ばれる軟質素材を成形したボトムカバーを装着し、プレイヤーやレコード盤面から上がってくる振動への対策を行っています。この複合素材のハウジングによる完璧な防振により不要共振はシャットアウトされ、MC Anna Diamondがピックアップするものはレコード盤に刻まれた信号のみとなります。

Ⅲ. 洗練され進歩した空芯コイルとダンピングシステム

本機のムービングコイルはMC Anna・The MC Centuryから引き継がれた空芯コイルを使用しています。特別に設計された、ハイテクポリマー素材の非磁性体十字型アーマチュア(巻芯)は強度と剛性に優れることはもちろん、鉄芯タイプのようにマグネットからの影響を受けることはありません。非常に軽く、カンチレバーやスタイラスを含む振動系全体の実効質量を減少させることにも大きく貢献しています。これにより、スタイラスが読み取った音声信号は無垢単結晶ダイヤモンド・カンチレバーによって忠実にコイルに伝達され、これを受けた軽質量かつ強靭な空芯コイルはマグネットの磁気に引っ張られることなく自由に動作し、微細な信号も余すところなく再現することができます。また、十字型アーマチュアの先端はボビン状になっており、この突起部分が円筒形をしたダンパーゴムの縁に触れることでダンパーがアーマチュアを保持する力を高め、細かな角度ずれやブレを防ぐことでサウンドのステレオ的な見通しの向上・高いトランジェント特性(音の立ち上がり・立ち下がりが速いこと)を得ることができます。これは1970年代後半にオルトフォンが開発し、MC30によって実用化されたWRD(ワイド・レンジ・ダンピング)を更に進歩させたもので、ワイド・レンジ・アーマチュア・ダンピングシステムと命名されています。もちろん、WRDシステムのダンパーゴムを高域用・低域用で前後に分割し、間にプラチナのディスクを挟んで不要な共振を抑えるという基本構造は共通です。なお、ダンパーゴムはダイヤモンド・カンチレバーの採用に伴って最適化され、適正針圧が2.4gに変更されました。カンチレバー先端のスタイラスチップには、最高のダイヤモンドスタイラスであるオルトフォン・レプリカント100を使用。レコード盤のマスターとなるラッカー原盤の溝を刻む際に使用するカッティング・ヘッドの針先形状に最も近く、数多あるスタイラスチップの中で最も盤溝との接触面積が多いため、細かな信号も逃さず読み取ることができる究極のスタイラスです。

Ⅳ. 空芯ながら0.2mVの出力を実現した強力なマグネットシステム

マグネットシステムのパーツには透磁力に優れた高品位のコバルト合金を採用。非常に強力なマグネットと併せることで高い磁束密度を得ているため、空芯コイルのMCカートリッジとしては高い0.2mVの出力電圧を実現しています。これにより本機専用のMC昇圧トランスやMCヘッドアンプといったものを必要とせず、様々なトランスやヘッドアンプ・フォノイコライザーアンプと併せてお楽しみ頂けます。そしてこの強力なマグネットの存在はカンチレバーやスタイラス、コイルを含む振動系の設計にも大きく影響します。強力、かつ高効率なマグネットシステムを搭載することは、その分容易に出力電圧を得ることにつながります。その結果、アーマチュアに巻くコイルの巻線ターン数を増やして出力電圧を稼ぐ必要がなくなるため、先述のアーマチュアだけでなくコイル自体の実効質量も減らすことが可能となり、設計上の自由度を大幅に上げることができます。こうすることで、開発者のヨハンセン博士はそれぞれのパーツ同士の組み合わせ時に生じる弊害を避けるための妥協から解放され、パーツ個々の魅力をフルに発揮させた、オルトフォンが理想とするサウンドを創り出すことができました。

MC Anna Diamondは、先代機のMC AnnaおよびThe MC Centuryにおいてオルトフォンが得た経験と技術を全て活用して誕生した、新世代空芯MCカートリッジの集大成です。創業以来の100年間に培ったもので、次の100年のサウンドを示す。オルトフォンは、これからも「正統な音」を求め続けてゆきます。

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