ortofon JAPAN CO,LTD.

MC Century

オルトフォン史上初のダイヤモンド・カンチレバー。 100年積み重ねた哲学を具現化する至高のMC、ついに誕生

MC Century(センチュリー)。創業から1世紀を迎えたオルトフォンがおくる、究極のMCカートリッジです。MC Centuryが目指すものは、盤溝に刻まれた信号の全てを忠実にピックアップすること。この理念はオルトフォンが最初のカートリッジを開発し、世に送り出した時から変わりません。これの成就を目指し、チーフエンジニアのライフ・ヨハンセン博士率いるオルトフォンの開発チームはこれまでに多くの画期的な高性能カートリッジを発表してきました。

2018年。 オルトフォン創業100周年の記念すべき年に、この理念は現実となります。

●出力電圧(1kHz, 5cm/sec.):0.2mV ●チャンネルバランス(1kHz):0.5dB ●チャンネルセパレーション(1kHz):25dB ●チャンネルセパレーション(15kHz):22dB ●周波数特性(20Hz-20,000Hz):+/-1.5dB ●トラッキングアビリティー(315Hz、適正針圧下):80μm ●水平コンプライアンス:9μm/mN ●スタイラスタイプ:Nude Ortofon Replicant 100 ●スタイラスチップ半径:r/R 5/100μm ●カンチレバー素材:無垢単結晶ダイヤモンド ●適正針圧:2.4g ●内部インピーダンス:6Ω ●推奨負荷インピーダンス:10Ω以上 ●カートリッジボディー素材:SLMチタニウム ●自重:15g ●JAN:5705796235364
定価
¥1,260,000(税別)
世界限定100個

ダイヤモンド・カンチレバーの採用

この記念すべきカートリッジについてまず最初に特筆する点は、オルトフォン史上初の無垢単結晶ダイヤモンド・カンチレバーが採用されたことです。ダイヤモンドが地球上でもっとも硬い素材であることは言うまでもありませんが、素材に力が加わった際に変形を起こしにくく、また素材内部での音の伝達速度が他の素材に比べて非常に速いことからトランジェント特性にも優れており(音の立ち上がり・立ち下がりが速い)、音響機器の振動系に使用するものとしてはボロンやベリリウムを超えた最良の素材であるといえます。これをカートリッジのカンチレバーに使用するメリットは計り知れないものがあり、レコード再生時にスタイラスチップやカンチレバーが盤溝をトレースした際の動きが極めて正確にムービングコイルに伝わり、またカンチレバー部分で盤に刻まれた微細な信号が減衰されることはありません。なおかつ他素材に比べ圧倒的に速い音の伝達速度により、カンチレバーの素材に起因するサウンドの癖や立ち上がり・立ち下がりの曖昧さも徹底的に排除。ダイヤモンド・カンチレバーはレコード盤に刻まれた情報の純粋な伝送に最もふさわしい、Centuryとオルトフォンの哲学に必要不可欠な存在なのです。

スタイラスチップ

次に、上記のカンチレバー先端に取り付けられたスタイラスチップについて。Centuryには最高のダイヤモンドスタイラス、オルトフォン・レプリカント100を使用。このスタイラスはレコード盤のマスターとなるラッカー原盤の溝を刻む際に使用するカッティング・ヘッドの針先形状に一番近く、さらには数多あるスタイラスチップの中で最も盤溝との接触面積が多いため、細かな信号も逃さず読み取ることを可能とするオルトフォンの秘宝です。またカンチレバーとスタイラスの素材が共通となったことにより、より一層の音色の純化を可能としました。

チタンを成型したボディハウジング

ボディハウジングについてはチタン素材の中で最も硬いものを採用。このチタンはあまりにも硬いため切削加工が極めて困難ですが、オルトフォンが得意とするSLMテクノロジーを用いてチタン粉末をレーザー焼結で三次元的に立体成型することで、軽量かつ剛性に優れ、全ての不要共振を遮断する理想のモノコックボディをつくり上げています。このボディ下部にはTPE(サーモ・プラスティック・エラストマー)素材を専用に成形したダンピングボトムカバーが装着されており、チタンのハウジングとTPEという異種素材による複合防振を行うことで全ての周波数帯域における共振対策を万全のものとしています。

ムービングコイル

そしてCenturyの心臓部となるムービングコイルは、フラッグシップモデルのMC Annaで実用化されたものをベースとしつつ再設計を行った本機専用の空芯コイルとなっています。空芯コイルとはムービングコイルの線を巻き付けるアーマチュア(巻芯)が非磁性体になっているものを指し、鉄芯に比べマグネットからの影響を受けずにコイルやカンチレバーを動作させることを可能とします。これにより再生時のサウンド表現がより繊細かつフラットとなるため、一見良いことずくめのように思えます。しかし鉄芯を使用しないため、空芯コイルMCカートリッジの多くは出力電圧が低いという弱点を抱えていました。この課題を克服するため、ヨハンセン博士は自社成形の精密な非磁性体アーマチュアを使用してカートリッジに組み込まれた強力なネオジウムマグネットから出る磁力線を理想的な流れになるようコントロールし、一か所に集中させることで空芯のまま出力電圧レベルを上げることに成功。さらに、精密なアーマチュアの使用によって個体ごとの差を一段と減らした安定的な製品供給を実現しました。

オルトフォンの技術力

精密な非磁性体アーマチュアや高品位のダンピング素材TPE(サーモ・プラスティック・エラストマー)ボトムカバーは、のオルトフォンの高い技術力無しでは製造できません。オルトフォンではカートリッジの他に医療機器などに用いられる精密部品の生産で高い評価を頂くまでになっています。オルトフォンが持つ豊富な最先端の技術やマテリアルに関するノウハウを最大限に活用してカートリッジにフィードバックすることで設計・開発の自由度を飛躍的に増し、得られた多大なアドバンテージによって生み出されたMC Centuryは、現在のオルトフォンを現す象徴的存在であるといっても過言ではありません。またオルトフォンはSPUの誕生よりはるか昔、モノラルの時代からカートリッジのゴムダンパーを自社で開発・生産してきました。ダンパー用のゴムは使用する機種や用途に応じて特性や弾性を最適化させる必要があるため、素材の配合比率や加工方法は多岐にわたります。オルトフォンは長年の研究開発によって得られた貴重なデータやサンプルをもとに、Centuryで初めて使用されたダイヤモンド・カンチレバーに最適なダンパーゴムを開発し採用しています。


MC Centuryは長い歴史をもつオルトフォンの最高到達点であり、100周年地点を示す輝かしいマイルストーンとするに相応しい存在となるため、長年にわたって蓄積されてきた伝統と経験、さらに現在のオルトフォンが誇る最先端技術の全てを投じて生み出された叡智の結晶です。

オルトフォンは更なる高みを目指し、歩み続けます。