レコード再生機器の歴史を語る際、オルトフォンとともに英国SME(The Scale Model Equipment Company)社について触れずにはおれません。オーディオをこよなく愛した創業者のアイクマン氏は、ステレオ黎明期にいち早くSPUを愛用していました。
彼は"Stereo Pick Up"の名を冠したこのカートリッジを、純正のトーンアームとはまた違ったアプローチで楽しみたいと願い、自社の精密工作技術を駆使して驚異的な高精度を誇るトーンアームを完成させました。後に「3012」と呼ばれたこの製品は、ショートモデルの「3009」などとともに、今なお銘品としての名を不動のものとしています。これらのアームにSPUを装着し、流麗な姿とともにその音色を楽しむスタイルは、現在でも最も「定番」の組み合わせといえます。
しかし、現代のオルトフォン・ラインナップには、昇圧トランスを内蔵した現行の「SPU GTシリーズ」や「CGシリーズ」、重量級ヘッドシェルと組み合わせた「MC Diamond」など、自重が37g前後に至るモデルが存在します。SME社製トーンアームは対応自重が30g台前半までのものが多く、こうした重量級カートリッジの運用が難しい場合があります。
この課題を解決すべく、オルトフォンはレコードプレーヤーのSMEベース穴に弊社製トーンアームを取り付けるためのスライドベース「TA-Base/SME」を開発いたしました。
トーンアームを交換し、カートリッジとの相性を追い求めてゆくことはアナログ再生の醍醐味です。本製品が、より深いアナログ再生を楽しむための一助となれば幸いです。
■2025年12月下旬発売
TA-Base/SME ¥35,000(税込¥38,500) JAN:4571106664879
※製品情報は下記リンク先からもご参照頂けます。
TA-Base/SME
※詳しくは下記のPDFをご覧ください


