銀色に輝く外装が美しい、 AC-3800 Silver。
音響信号の伝送に適した、OFC銅線と銀メッキを組み合わせた導体を採用したこのケーブルは、長年のベストセラーであったAC-3600 Silver の後継機として誕生しました。
AC-3800 Silver はシルバー特有の煌びやかなサウンドを特徴とするRCA端子専用のインターコネクトケーブルです。導電率の高い銀とエネルギッシュな銅のハイブリッド導体は、ケーブル交換によって音の違いを楽しむ第一歩としても最適です。
1980年代から連綿と続いてきた、オルトフォンの銀素材への挑戦と、膨大な知見と伝統に磨かれた、輝くシルバーサウンドをぜひ一度ご体感ください。
オルトフォンと銀線との縁は深く、1981年に発表されたSPU Goldシリーズのコイル巻線としてこれを使用したことに端を発します。カートリッジのコイル巻線に銀線を採用するメリットは、なんと言っても導体内部での伝達速度が銅や金を超えて最も速いこと、銀特有の煌びやかなサウンドを得られることが挙げられます。
そのため、銀線コイルはその後も数多くのカートリッジに採用され続けました。しかし当時の銀線は「純銀」であっても今日のように高純度と呼べるものではなく、「銀の音」と形容される特有の付帯音を抱えていました。オルトフォンはこれを乗り越えるため、技術提携先であったマテリアルメーカーの協力を得て極限まで銀の純度を上げた6N高純度銀線の実用化に成功、悩まされていた銀特有の付帯音から解放されました。
6N高純度銀線の誕生により、早速これをコイル巻線に使用した様々なMC型カートリッジが開発されました。SPUの開発者ロバート・グッドマンセン氏のシグネチャー・モデルであるSPU Meister Silverシリーズや、オルトフォンのCEOであったエリック・ローマン氏の名を冠したMC Rohmann、創立80周年を祝して誕生したMC Jubileeなどの記念モデルはこれを契機として誕生し、現在でもMC Cadenza Red、Blue、Monoなどのサウンドを構成する重要なマテリアルとして使用され続けています。またMC Q10とQ Monoにおいてはコストを度外視して4N相当の純銀線を採用し、シルバーサウンドの魅力の普及に努めています。更にカートリッジ製造で培ったノウハウを活かし、振動板のボイスコイルに純銀線を採用したバランスド・アーマチュア型イヤフォン、e-Q8シリーズの開発にも成功しています。
そして輝ける銀の音色はインターコネクト、スピーカー、フォノケーブルなどに用いた際にも色褪せることはなく、これに魅せられたオルトフォンは様々な純銀線ケーブルを世に送り出してきました。更に、銀の利点は銅線の表面をメッキしてシルバープレート線とした際、純銀とはまた一味違う音色をつくり出せるところにもあります。
銀メッキ銅線は銀の輝きと銅のナチュラル感を並立させたバランスの整ったサウンドを特徴としており、この理想の導体はオルトフォン創立100周年を記念して発表されたThe SPU CenturyやThe Concorde Century、また「楽聖」ベートーヴェン生誕250周年記念モデルの2M Black LVB250をはじめとする2Mシリーズの上位モデルのコイル巻線に採用されています。
これらのカートリッジで得られた知見はケーブルにも反映されており、パワーケーブルのPSC-4000 XG Silverや、インターコネクトケーブルのReference BlackおよびAC-3800 Silver、スピーカーケーブルのReference SPK-Blueなど多数の機種での採用に至っています。
歴史と伝統に支えられて美しく輝くシルバーサウンドは、オルトフォンの誇りです。